健康な髪が生まれ育つ質の良い睡眠をご紹介いたします
睡眠不足が続いていると身体にいろいろな不調が出てきますよね。寝不足で集中力が落ちたり、肌荒れになってしまったり・・・睡眠は人間にとって欠かせません。そして、それは髪の毛も同じなんです。自分で意識していないとわかりにくいものですが、睡眠不足だと髪の毛のコンディションも大きく変わります。
なぜなら、睡眠というのは休養と回復の時間。脳が休まる唯一のタイミングでもあり、睡眠が十分に取られないと傷ついた細胞も修復されません。日中肌が紫外線でダメージを受けていることと同じように、頭皮や髪の毛もまた様々なダメージを受けています。紫外線はもちろんのこと、頭を掻いたりするだけでもダメージを与えてしまっているんです。
毛髪も、もとは細胞から作られるものです。就寝中に頭皮の下にある毛母細胞が修復されなければ新たに細胞を作ることができないので、抜け毛や薄毛が進行する原因になってしまうんです。
薄毛対策をするためには睡眠時間を確保することが重要だ、ということはわかっていただけたと思いますが、ただたくさん眠ればいいわけでもないのです。睡眠時間を十分確保することは確かに大切なのですが、もっと意識しなければならないのが睡眠の質なんです。
仕事の都合や生活習慣でどうしても6時間や8時間といった長い睡眠時間を取れない方もいますよね。だからといって改善のしようがない、ということはありません。質が悪い長時間睡眠より、質の良い短時間睡眠の方が身体にとっては良い場合もあるんです。
それでは具体的に質の良い睡眠とはどんなところで決まるか、というと、ずばり「脳が休めているかどうか」です。日中、脳は休みなく働いているので、睡眠中しか休む時間がないんです。そこで、睡眠中に記憶の定着をさせたり、筋肉のリラックスを行っているわけですが、ほかにも傷ついた細胞の修復、免疫物質分泌の促進などを行っていることは先ほど説明しましたね。
ストレスやオーバーワークによってひどく疲労しているような場合、睡眠不足だとこうした疲労を回復することができず、身体に様々な不調をきたしてしまいます。これらが一晩ゆっくり寝ても翌朝取れないようであれば、あまり睡眠の質が良くない可能性があります。
質の良い睡眠を取ることができていれば疲労回復や細胞の修復がきちんと行われますが、もし修復が滞れば薄毛や抜け毛が進行してしまいます。そしてもっと問題なのが、身体がほかの器官の修復に追われて頭皮まで栄養を回せなくなることです。頭皮に回すエネルギーの優先順位は非常に低いため、髪の毛が真っ先に打撃を受けてしまうんです。
もっと深刻なのが睡眠不足によるストレスです。あまり眠れていなかったり、質の悪い睡眠が続いていると、神経がピリピリして普段なら受け流せるようなことでも気に掛かり、ネガティブな反応をしてしまうことが増えます。これは実際にカリフォルニア大学で研究されたことです。また、ペンシルバニア大学では睡眠不足が続くとストレスによってやる気やチャレンジ精神がなくなる、といった研究結果も出ています。
ストレスは薄毛と深い関係にあるホルモンバランスを乱す要因となるため、可能な限り溜め込まないようにすることがベストです。また、睡眠不足だと血行が悪くなり、疲労が取れにくくなります。これは誰でも経験があるのではないでしょうか。血行が悪いと身体の具合も悪くなり、さらにストレスが溜まる要因になることもありますから、睡眠不足は薄毛に良い影響を及ぼすことは全くありませんね・・・。
なので、薄毛を改善するためにもリラックスして眠れるよう工夫してみることをおすすめします。寝る直前にパソコンやスマートフォンの画面を見ないようにする、照明の色やアロマなどで寝つき改善の工夫をする、お風呂に入ることで体温を調節するなどの対策を行い、質の良い睡眠を取ることを意識していきましょう。